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朝はごめんね

 

 

今朝は感情のまま君を叱ってしまった

叱ったじゃないな、責めたてたんだな

 

思春期真っただ中だし性別も違うし価値観も違う

 

親の言うことなんて「うざい」以外

形容できる言葉を知らない年頃だしね

 

私だってかつて通ってきた道だから

 

君の持つ有限の若さや手持ちの時間が

いかに無駄にこぼれていってるかを

 

知らずにそれを無駄にしてきて今後悔している

人生の先輩として

 

つい老婆心で

少しでも早くそれに気づいて欲しいと口うるさくなってしまう

 

それって

転ばないように君の行く道にある石ころを

せっせと取り除いているようなもんかなって

 

反省したりもするけど

次の瞬間にはきつい言葉がマシンガンのように君を集中砲火

 

口では私にかなわない君は黙ったまま

冷めた目で何か言いたげに私を見ている

 

あぁ、私もかつてそんな目で親を見てたな

 

分かってるんだよ

君の言いたいこと

 

分かってるけどさ

 

思春期の反抗期は

せめて自分のことぐらい自分で最低限できるように

なってからで、お願いできない?

 

私ももうちょっと伝え方の努力はしてみるからさ

そんなもろもろの葛藤を経て

気持ちの落としどころを無理やり見つけて

 

「今朝は怒りすぎてごめんね」

短い文章をLINEで伝えた

 

君からの返事はさらに短く

「了解」

 

なんだそれ

 

やり取りとして嚙み合ってないことに

呆れて

ちょっと吹き出してしまった

 

 

今日は君の勝ち

そういうことでいいよ

 

 

JUGEMテーマ:小説/詩

 

 

 

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/ 07:17 / 優しい詩(うた) / comments(0) / - /
こんな時に

JUGEMテーマ:想い詩

 

 

「風邪引いたみたい」

電話の向こうで少し辛そうな君

 

「大丈夫?何か食べるもの持って行こうか?何がいい?」

携帯を肩に挟んでそう聞きながら

ブルゾンに袖を通す僕

 

「んー…食欲ないの」

かすれ気味のか細い声

こんな時に何だけど

いつもよりちょっとセクシーでドキッとしてしまった

 

不謹慎でごめん

 

 

夕暮れが近づいてきた駅までの道

スーパーに寄ってポカリと葡萄をカゴに入れた

お粥の材料も買った方がいいかな

体を温めるのって何入れるんだっけ

 

 

ねぇ

こんな時に本当に何なんだけど

病気で弱ってる君が電話してきた相手が僕だってことに

さっきからニヤつきが止まらないんだ

 

横で野菜の鮮度を品定めしている見ず知らずの奥さんに

怪訝そうな顔されて慌てて咳払いしたほど

 

スキップしちゃいそうなぐらい嬉しくて

 

 

一生懸命看病するし

なんだったら

 

君の風邪

全部もらってあげるから

 

だから

不謹慎な僕を許してね

 

 

 

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/ 23:06 / 優しい詩(うた) / comments(0) / - /
もしも君じゃなかったら

JUGEMテーマ:想い詩

 

 

 

今、僕は君の隣にいる

 

何気ない日常に散らばっていた

君へとつながる小さなファクター

 

積み上げられた小さな偶然の連なりをたどって

 

 

今、君が僕の隣にいる

一番大切な事実が形を成しているんだと思うと

訳も分からず気持ちが溢れそうになって

 

思わず手で口を覆ったんだ

 

 

僕が今見つめている人が

 

もしも君じゃなかったら

僕はこれほど幸せだと思えなかったかもしれない

 

 

 

 

 

 

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/ 21:12 / 優しい詩(うた) / comments(2) / - /
パズルの1ピース
JUGEMテーマ:小説/詩



性格も相性もどことなく合わないと思っていた

きっと私とあなたはこの先も対になれない

もっと合う人が他にいるんじゃないかって
ずっと思っていた


だけど
年を重ねるごとにお互いの尖ったところが少しずつ削られて
いつの間にか緩やかに寄り添うカーブ


もしあなたを先に失って
心に埋まらない穴が開いたとしたら

あなたを選んだ私の人生は上々なのかもしれない

 



 
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/ 13:41 / 優しい詩(うた) / comments(0) / - /
冬の朝
JUGEMテーマ:小説/詩


明け方
寒くて目が覚めた

道理で寒いはずだ
となりで寝てる人が
私の分まで毛布もベッドカバーも巻き込んですやすや寝てる…

すっかり冷えきった足先を意地悪してペタッと押し付けてみた

ビクッと震える肩
なのに起きない

良い根性してるじゃない…


戻ってこない眠気を残念に思いながら
少し気合を入れてベッドから起き上がる

椅子に掛けておいたミルクティー色のカーディガンを肩に羽織って
降りた露で摩り硝子みたいになってる窓を開けたら

透明で薄紫の夜が溶けかけてた

淡い日の光とともに
流れ込んできた冬の匂いに不意に心が躍る


ねぇ起きて
買い物に行こうよ!

カチッとしたダークグリーンのコートに
鮮やかなピンクが目を惹くバックスキンの手袋
チャコールグレーのムートンブーツ

モノトーンボーダーのスヌードに
大ぶりのコットンパールのピアス
それにネイビーのアランニットキャップ

オシャレして
あなたと今年の冬を目いっぱい楽しむの


あ、そうだ
ハリスツィードのイヤーマフ
お揃いで買おうね


あなたの体温を1年で1番感じられる季節が来たのに
これがワクワクせずにいられる?



 
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/ 00:45 / 優しい詩(うた) / comments(0) / - /
可愛い印
JUGEMテーマ:想い詩


君の左頬に浮ぶ片えくぼ

こらえきれず唇が引き上げられる前にフライング
君が笑いだす印


些細なことで喧嘩して
取りつく島もないぐらい怒らせちゃって


焦った僕のしどろもどろな言い訳が
あまりに下手だったせいか

わざとらしいため息を漏らしながら
目をそらした君の左頬に小さな印がぺこっと表れる


僕はちょっとだけホッとする

どれだけ君が怒ってても
その印が出たら喧嘩は終わりのサイン

ねぇ
コーヒー淹れようか

とっときのコーヒー豆があるんだ







 
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/ 23:46 / 優しい詩(うた) / comments(0) / - /
梅雨入り
 
JUGEMテーマ:ポエム

鉛色の分厚い雲が低く流し込まれたような空
梅雨入りしたってニュースキャスターが言ってた

衣替えした夏の制服
ちょっと早まったかな…

半袖の二の腕を
じんわり湿った空気に撫でられて
もうすぐ夏だっていうのに
肌寒ささえ感じてため息が出る

傘なんてさしても意味ないじゃないって
心の中で毒づきながら自転車に乗った


通学路の横を流れる川が水かさを増していて
いるはずのない綺麗な錦鯉が悠々と我が物顔で泳いでた

雨粒に塗りつぶされて
道路と川面の境界線が曖昧にされていく

自分のいるこの世界がどんどん色を失っていくようで
少し心細くなって

そんなバカげた妄想から逃げ出すように
重いペダルを思い切り踏みこんだ

ブレーキの軋み音に
不快指数がぐんぐん上がる


こんな憂鬱な朝でも
あの角を曲がると
急に景色が明るくなる

スカイブルーの自転車に乗った君の後ろ姿を見つけた途端

風景や通り過ぎる人はモノクロームなのに
君だけはっきりと色鮮やかで

君を見る度に胸を突くこの気持ちが何なのか分からずに戸惑った



あれが恋だと気付いたのは
ずいぶん経ってからのことだった



 
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/ 22:19 / 優しい詩(うた) / comments(0) / - /
好きだから
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「好きだから…」


え、私に言ったの?
驚いて君を見た


何かを言おうと
頭の中で引き出しを全部開けてみても

気の利いた言葉は入ってなくて

結局
唇から吐息が漏れただけだった

そんな駆け引きも何にもない言葉を
聞いたのはいつぶりだろう

その真っ直ぐな言葉の強さに
気圧されるように目線を落とすと

君の喉仏が小さくせわしなく動いてるのに気が付いた


あぁそうか

その一言にたどり着くまでに君は君で
頭の中の引き出しを全部開けて言葉を並べて迷って怖かったんだ

今この瞬間だって
喉元辺りで気持ちが出口を失って困ってる



たまらなく
君が愛おしくなった

瞬間だった




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/ 23:52 / 優しい詩(うた) / comments(0) / - /
二重否定

若い頃は「ねばならない」だった

自分の中に2つ以上の矛盾した感情が共存することを
許すことができずにいたのに

10年20年と過ぎていく日々が
いつの間にか私を未成熟な潔癖さと頑なさから解き放ってしまった

誰かの腕にもたれかかる妙に明け透けな成熟と
別の誰かをそっと綿にくるむように大切に大切に思う愛しさ

刺さるほどの打ちひしがれた事実とこれからも共にあろうとする忠誠心を
呆れるほど冷たく手放してしまう空白の瞬間

忘れてしまわなくちゃいけないものほど
忘れてはいけないものほど
そのどちらにも誠実でいられない自分がそんなに嫌いじゃなくなった

今は「なくもない」かな
なんて人間臭いんだろう

掌から大切なものが零れ落ちるのが怖くてたまらなかったのに
今ではその零れ落ちたものが何かさえ覚えてない

恥知らずになっただけと言われればそれまでだけど
結局こんなもんだよ

否応なしに忘れていくから
否応なしに変っていくから

私たちは厚かましく

生を
今を

全うできるのかな


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/ 17:21 / 優しい詩(うた) / comments(0) / - /
君のこと。


 あれからずいぶん時間が経ったね。
景色も人もずいぶん変わってしまったね。


自分自身でさえ。

君を想う気持ち、薄れないようにしてるのに気が付けば日常に溶けて出てしまって、
日が近づくにつれやっと心の中にふわりと舞い降りてくるほどにまで淡くなってしまった。

私のことを酷いと思ってるだろうね。

だけど、君がいないまま時間を重ねるのは重すぎたから…可能な限り、昨日を過去を
薄めていくのは人間の性なのかな。

言い訳にしか思えない?
だろうね、君自身は何一つ変わらずに過去と共にあるんだから。

未だにね、あの手の話には弱いけど、あの頃ほどではなくなった。
すぐに笑顔で話せるぐらいにはね。

あの頃はただ苦しんでもがいてた。
空気さえも水を含んだ綿のようで息苦しかった。

気が付けば泣いていた。
それぐらい毎日が色を失って見えていた。

何年かかっただろう。
未だに完全に手放せたとは思ってないけど、それでも時間は確実に私の心を穏やかに
してくれた。

大切なはずなのに薄れていく自分が悲しくて、
流れて留まることができない感情のおかげで私は今ここにいる。




私はこれからを生きていくよ。
色んなことを忘れながら、消し去りながら。

だけど、君と過ごした短い日々はずっと心にあるから。
私の記憶が年とともに風化したり欠落したとしても、その事実は変わらないから。






/ 23:02 / 優しい詩(うた) / comments(0) / - /
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